【書評・要約】岩田さん 岩田聡さんはこんなことをはなしていた。 読みました。
岩田さん ~岩田聡さんはこんなことをはなしていた。~ 読みました。
岩田さんは、元 任天堂 社長 で、本書は、 ほぼ日刊イトイ新聞 と 任天堂のウェブサイトに掲載されたものを まとめたものです。
本書を読んで、岩田さんは 本当に人格者だったんだなぁ と感じました。
もともと、生粋のエンジニアだった岩田さんは、いつしか管理職になります。
従業員 一人ひとりを 大切にして、HAL研究所の 代表取締役社長だった時には、社員一人一人と毎年時間を設けて話をされていたようです。
長いとき(人)で、3時間 それを 7年くらい続けていたようです。
「面談してはじめてわかったこと」がものすごく多かったんです。それまでもふつうにコミュニケーションできていたと思っていた人でも、一対一で面談するとはじめて語ってくれることがある。変な言い方になりますが、「人は逆さにして振らないと、こんなにもものを言えないのか」とあらためておもいました。
なるほど、そうだな と思いました。
私も聞かれないと言わないこともあるし、周りの人もきっとそうだと感じました。
2015年7月11日 岩田さんは、亡くなられましたが、岩田さんのことばが、長く、たくさんの人に届くようにと 出版されたのが 本書です。
目次は、こちら。
第一章 岩田さんが社長になるまで。
第二章 岩田さんのリーダーシップ。
第三章 岩田さんの個性。
第四章 岩田さんが信じる人。
第五章 岩田さんの目指すゲーム。
第六章 岩田さんを語る。
第七章 岩田さんという人。
HAL研究所
大学時代に、HAL研究所でアルバイトをすることになった 岩田さんは、そのまま HAL研究所の社員になります。
そして、すぐに開発リーダとなるのですが、当時、任天堂のファミコンに興味があり、出資者の関係をたどって、任天堂へ出向きます。
そこで、仕事を下さいとお願いするんですが、見事に叶い、付き合いが始まったようです。
行動力、大事ですね。
もらいに行く方もいくほうだけど、仕事をくれるほうもくれるほうだなぁと、今から考えると思うんですけど(笑)。
そして、ファミコンが大きく成長するのに携わることができました。
HAL研究所も 5名だった従業員が、90名まで増えました。
岩田さんは、32歳の時に、HAL研究所の社長に就任されます。
その時に、従業員とお客さんを共にハッピーにすることを HAL の目的だと決めたようです。
なので、毎年の従業員との面談では、 あなたはハッピーですか? と聞いていたようです。
(答えは、いろいろだったそうです。。)
自分たちの得意なことが活きるように、
苦手なことが表面化しないような方向へ
組織を導くのが経営だと思います。
考えさせられます。
任天堂
その後、任天堂の社長になられる岩田さんですが、そのタイミングごとの言葉を本書では、紹介されています。
- 人が大事。ばかもん!と気をつかわずに言える人がいい。
- プログラマーは ノー と言ってはいけない。
- アイデアは、複数の問題を解決できるものである。
- 苦手なことより、得意なことで勝負する。
などなど
宮田茂さん(任天堂代表取締役、スーパマリオブラザーズなどの開発に携わる) 糸井重里さん(MOTHER2で岩田さんと知り合う。ほぼ日刊イトイ主宰) を含めた 多くのエビソードを交えながら 岩田さんの言葉を紹介しています。
いろいろな岩田さんの 言葉を読んでいると 人格のよさを感じるとともに なるほどな と考えさせられました!
名前の上では、私は社長です。
頭の中では、わたしはゲーム開発者。
しかし、こころのなかでは、わたしはゲーマーです。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました!
コメント