【書評・要約】出前・宅配・デリバリーで売上げ・利益を伸ばす法
最近、デリバリー業界が、盛り上がっていますね。
「このまま、皆 デリバリーを利用するようになるんだろうか?」
「デリバリー業界の可能性どうなんだろう?」
と思ってる方、一緒に考えてみましょう!
デリバリー盛り上がってますか?
僕自身は、デリバリー業界が、流行っていることに、疑問があって、考えてみました。
実際、僕の家では、この自粛下でも、一回しかデリバリーを注文しませんでした。
しかも、ピザ。
自粛が、関係あったのかもわかりません。
ピザは、普段からデリバリーの主流として、皆さん活用されてたのではないでしょうか?
ピザ以外のデリバリーをしようと思った時に、気になっている点は、出来立てを食べれないのに、普段より高いことです。
しかし、実際に、デリバリー業界は確実に、盛り上がっています。
コロナウイルスの影響で、自粛ムードが漂う中、外食に行けずに、その代わりにデリバリー業界が盛り上がりました。
デリバリー業界の将来を考察していきたいと思い本を探してみました。
しかし、デリバリー関係の本は、思ったより少なく、最近出たものもなさそうでした。
なので、2016年に出版された 出前・宅配・デリバリーで売上げ、利益を伸ばす法 を読みながら考えてみました。
著者は、牧泰嗣(まき やすじ)さんです。
牧さんは、出前・宅配ビジネスのコンサルティングを行ってる方で、有限会社マクウェルの取締役をされています。
目次は、こちら
1章 出前・宅配・デリバリーはこんなに儲かる
2章 出前・宅配・デリバリーで儲ける基本原則
3章 出前・宅配・デリバリーで売れる商品開発
4章 思わず注文したくなる販売促進の秘訣
5章 売上げ・利益を決める商圏設定
6章 売上げ・利益を永続させるリピーターづくり
7章 儲けを出す出前・宅配・デリバリーのオペレーション
まず、読み始めて、なるほど!と思いました。
出前は、江戸時代から続いてる 誰もが慣れしたしんでるサービスでした。
そば、寿司などの宅配は、確かに昔からありました。
しかし、今の世の中では、出前によって売り上げを伸ばすためには、正しい方法と手順があるようです。
本書で、事例を踏まえながら、説明されています。
実は、デリバリー業界は、自粛前から伸びてる業界だったようです。
1997年をピークに、外食業界は、下がり続けている反面、食品宅配市場は、2010年から増加傾向にあったとのことです。
最近のグラフを見ても確かに伸びてそうです。
デリバリーのメリットとデメリット
まず、デリバリーのメリットとデメリットを考えてみました。
デリバリーのメリット
- 外食の味が家で楽しめる
- 作らなくても 美味しく食べれる
- 家から出なくていい
などでしょうか?
本書を読むと、高齢者の増加や女性の社会進出が進んでることも出前ニーズにつながってそうです。
高齢者の方は、「足を悪くして外に出るのが大変」、女性の場合、「仕事、家事、育児で時間が足りない」というのが、理由になります。
Amazonなどの宅配サービスは、僕もよく利用します。
そのように、一度使うと後戻りできないようです。
デリバリーのデメリット
- 料理が、さめてそう
- 料金が、高くなる
料理がさめてそう というのは、本当に個人的な意見です。
実は、デリバリーサービスを使ってないので、一度使ってみて、再考察した方がいいですかね!
(そもそも。。)
そうですね、一度使ってみます^^
デリバリーの利点
さて、出前で利益が、得られる理由は、4つあるようです。
・注文と同時に顧客データが手に入る。
なるほど、最近 流行のデータ分析など行うと、傾向がわかって、どの商品に注力していくか。
どの顧客に、どのタイミングで、どの商品を提示するかなど、傾向が見えてきそうですね。
アプリなどを使って、デリバリー、来店、両方のデータを集められれば、さらに、活用が進みますね。
以前読んだ、アフターデジタルで、中国は、既にそのようになっているというのが、説明されていました。
アフターデジタル、書評はこちら。
本書の発行された、2016年と違い、今は、出前専門の会社が、人気です。
ユーザからすれば、いろいろ、違うところから購入するよりも、1つのアプリなどで、いろいろ注文できた方が、利便性が高いのは、その通りだと思います。
その場合、顧客情報は、どうなるのでしょうか?
最近流行りの、Uber Eats 、出前館 共にデータを店舗に提供しているようでした。
データが提供されているのであれば、店舗にとっても、出前専門の会社と一緒にサービスを提供するメリットがありますね。
Uber Eatsの場合。
レストラン ダッシュボードを搭載したタブレットにより、レストラン パートナーによる新規注文の確認や日々の配達管理をサポートします。レストラン マネージャーのソフトウェアを使用すると、メニューや支払い情報、売り上げデータ、利用者に関するデータをさらに細かく把握できます。両方のツールを常に最新の状態に保ち、スムーズに運用するための技術担当チームを配置しています。
出前館の場合。
5段階の、R(最新注文日)・F(注文回数)・M(注文金額)クロス分析により、店舗の顧客構造を確認することが可能です。
例えば、注文回数が多くこれまで頻繁に注文頂いていたのに最近注文が無いお客様、最近初めて注文をして頂いたお客様を抽出し、顧客の離反の防止、新規顧客の優良顧客への育成の施策立案が可能となります。
デシル分析による上位顧客の売上に占める割合を確認し、重要顧客リストの抽出、重要顧客の継続状況の確認が出来ます。
顧客としても、個人情報上の問題がなければ、いい提案を受けれたらよいような気がします。
・出前・宅配と来店の相乗効果
これは、ありそうです。
来店して、おいしければ、出前を注文してくれますし、出前でおいしければ、来店すれば、もっと、おいしそうです!
牧さんが、コンサルした店舗では、同じ商品を出前と店舗 両方で 扱うことで、来店の売り上げも、出前の売り上げも伸びたようです。
そして、ワールドカップなどの大きなイベント、雨の日、夏の猛暑、冬の寒波など、お客さんが、外に出たくないタイミングでは、出前が伸びるそうです。
自粛も1つの理由でしたね。
家で楽しみたい!
・超低コスト、超低リスク
販売促進ツールとを製作する必要と 配達用のバイク代で、50万円で済むようです。
結果論のように思えますが、牧さんのお客さんで、年間 出前で 6000万を売り上げることに成功した店舗では、コンサルティング費用を含め、投資金額は、300万円未満だったようです。
本書で紹介されている事例で、A店では、出前の売り上げが、100万円、原価35万円で済んでいるようです。
アルバイト費用、販売促進を含めても利益が41万円とのこと。
そのように考えると、確かにチャレンジすることにリスクは低そうです。
自粛期間では、デリバリーを始めた店舗も見受けられました。
家族経営で、自転車で配達できる範囲であれば、さらに経費は安く済みそうです。
・立地は不問
これも、アフターデジタルで読んだ内容ですが、中国では、デリバリー、持ち帰り専門の店舗があって、顧客は、アプリで注文するだけのようです。
スペースが少なく済んで、低コストで抑えられます。
本書でも、立地が悪いからこそ、土地のコストが下げられるので、出前で利益を出すには有効だといわれています。
デリバリー業界への考察、まとめ
出前の顧客としてのメリット、デメリット。
そして、店舗としての利点などを見てきました。
店舗として、出前にチャレンジするメリットは、大いにありそうです。
顧客としても、ぜひ一度使ってみたいと思いました。
(使ってないのに書評を書いてすいません。。)
作りたくない場合は、簡単に済ませる方法が、いくつかあります。
- お弁当を買う、最近ではテイクアウトを始めた外食店も多く見受けられます。
- カップラーメンなど、家にあるもので済ませる。
- 食べない
僕などは、家にあるもので、済ませられますが、人によって違うでしょう。
デリバリーを注文するには、デリバリーする分、コストが上がります。
それでもデリバリーをするということは、それだけのメリットがあるということです。
一人暮らしかどうかなど、家族構成も関係してきそうです。
一人暮らしの場合は、面倒になったら気軽に、活用できそうです。
家族の場合、お母さんの裁量によるかもしれません。
しっかりと毎食用意されているお母さんは、外食がとても助かっていたでしょう。その代わりとしてのデリバリーは、とてもありそうです。
味にこだわりがあれば、温かい出来立てがいいかもしれません。
本書で言われているように、その時の状況(大きなイベント、寒い、雨、熱いなど)も関係してきます。
雨の日は、買い物が面倒で、デリバリーを頼みたいと思うかたは、多いのではないでしょうか?
要は、食事に対する面倒な気持ちを解決するのがデリバリーということで、外食以上に可能性を見出せるのではないかと思いました!
僕は、飲食とは、関係のない業務(ただのシステムエンジニア)なので、関わりがありませんが、その他、事例を多く使って、どのように出前で売り上げを伸ばすか、学ぶのに如何でしょうか?
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました!
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