ポジティブフィードバックとは？どのように行えばよいのか？
ポジティブフィードバックとは、人々が成功したときや優れた成果を出したときに、その人々に対して明確で具体的な肯定的なコメントや評価を与えることです。
このようなフィードバックは、その人々がより自信を持って行動し、自己効力感を高め、さらに良い成果を出すことができるようになります。
ポジティブフィードバックの概念は、心理学の分野である人間関係理論に関連しています。
1950年代、カリフォルニア大学バークレー校の心理学者カール・ロジャーズは、「非指令的カウンセリング」の手法を開発しました。
この手法では、カウンセラーがクライアントに対して積極的なフィードバックを与えることで、自己理解を深め、自己肯定感を高めることができます。
その後、ビジネスや組織の分野でも、ポジティブフィードバックが注目されるようになりました。
1960年代には、ダグラス・マグレガーが「Y理論」と呼ばれるマネジメント理論を提唱し、ポジティブフィードバックが人々のモチベーションやパフォーマンスに与える影響を強調しました。
その後、ポジティブフィードバックの重要性がますます認知されるようになり、現在では多くの組織やコーチングの分野で広く実践されています。
ポジティブフィードバックを行うポイントには、下記のようなものがあります。
- 具体的な行動や振る舞いを指摘する：具体的な行動や振る舞いに対して、どのように良かったかを伝えます。
例えば、「あなたのプレゼンテーションは非常に明確でわかりやすかった」というように、詳細に指摘することが大切です。 - 継続的な行動に期待する：相手が今後も同様の良い行動を続けるように期待することが重要です。
具体的に、次回のプロジェクトでも同じように頑張ってほしいというようなコメントを加えると良いでしょう。 - 感謝の気持ちを表現する：相手に対して、感謝の気持ちを伝えることで、相手を励ますことができます。
例えば、「あなたのおかげでプロジェクトが成功しました。感謝しています」というように、感謝の気持ちを明確に伝えることが大切です。 - 適切なタイミングで伝える：ポジティブフィードバックは、適切なタイミングで伝えることが重要です。
例えば、プロジェクトが成功した直後に伝えると、相手のモチベーションを高めることができます。 - 真剣な姿勢で伝える：相手に真剣に向き合い、誠実な態度で伝えることが大切です。
自分自身が相手の行動に感動したり、協力したいと思う気持ちを持っていることを伝えると、より効果的なポジティブフィードバックになります。
ポジティブフィードバックは、相手を肯定することで自己肯定感を高め、より良い結果を生み出すことができます。上記のポイントを意識して、適切なタイミングで伝えることが重要です。
国際エグゼクティブコーチが教える人、組織が劇的に変わるポジティブフィードバック
”国際エグゼクティブコーチが教える人、組織が劇的に変わるポジティブフィードバック”は、ヴィランティ 牧野祝子さんが書かれた書籍です。
ヴィランティ 牧野祝子さんは、国際エグゼクティブコーチで、コロンビア大学、INSEAD(インシアード・欧州経営大学院)MBA 卒業後、国内外10 か国で、外資系の戦略コンサルタント、多国籍企業のマーケティング、新規事業の立ち上げ等、様々なキャリアを積まれました。
様々な文化、考え方、事情を持つメンバーが一緒に仕事をして結果を出すには、個々の良さを引き出し、最大限活用できる環境をつくることが必要だと考え、ポジティブフィードバックを実践し始めたとのことです。
現在は、独立し、国際エグゼクティブコーチ、企業研修講師、コンサルタントとして活動されています。
ポジティブフィードバックを活用したコーチングが好評を博し、法人、個人問わず、グループ面談やセミナーなどを通じて年間約2000 セッションを行っています。
『国際エグゼクティブコーチが教える人、組織が劇的に変わるポジティブフィードバック』は、ポジティブフィードバックが組織や個人の成長に与える影響に焦点を当てた本です。
”国際エグゼクティブコーチが教える人、組織が劇的に変わるポジティブフィードバック”では、ポジティブフィードバックを行う上での基本的な原則や、フィードバックの種類、タイミング、効果的な伝え方について詳しく解説しています。
また、組織やチームの文化を変革するために必要なステップや、ポジティブフィードバックを活用して人々をエンゲージし、パフォーマンスを向上させる方法についても取り上げています。
本書は、ポジティブフィードバックを活用して個人や組織を変革し、成果を上げるための実践的なヒントやアイデアが豊富に盛り込まれているため、ビジネスや組織のリーダー、コーチ、人材開発担当者など、さまざまな分野で活躍する人々にとって有用な書籍となっています。
リーダーが部下に伝えるべきことは何か。
評価、注意、できていない(ネガティブな)ことの指摘と答えるリーダーは少なくない。
しかし、時代が変わり、部下が求めるもの、成長に必要なことが変わってきた。部下は、自分が「貢献できている」「成長している」と感じたときに、仕事へのモチベーションが最も高まる。
「年１度の上司から部下への評価」から「週５分、部下のやる気を引き出す伝え方」へシフトすることで、個人とチームの効率 ＆ 生産性を最大化させることができる。
本書では、世界１０カ国でキャリアを積んだリーダーが、部下一人ひとりの強みを引き出し、成長させるポジティブフィードバック(ＦＢ)を使用した伝達法を指南する。
世界のエリートが実践する“やる気を爆増させるＦＢのノウハウ”の紹介から、シーンごとにどんなＦＢをすればよいか、言葉の選び方、タイミングなど実践の仕方まで、これまでなかった、ポジティブフィードバックの本。
世界のエリートが実践する“やる気爆増のＦＢノウハウ”大公開！
あなたのポジティブフィードバック度は？ チェック付
■目次
・Chapter１ ポジティブフィードバックが自ら動く「できる」部下を育てる
・Chapter２ ポジティブフィードバックの基軸となる４つの「承認」
・Chapter３ 部下のやる気を３倍上げる５つのポイント
・Chapter４ 部下に伝わるポジティブフィードバック７つのコツ
・Chapter５ 組織・チームが強くなる３６０度フィードバック
・巻末付録
・ポジティブフィードバックをするために
・知っておきたいこと１０
みんなのフィードバック大全
”みんなのフィードバック大全”は、三村真宗さんが、書かれた書籍です。
三村真宗さんは、1993年、慶應義塾大学法学部法律学科卒業後に、日本法人の創業メンバーとしてSAPジャパン株式会社に入社され、以後13年間に渡り、社長室長、戦略製品事業バイスプレジデント等を歴任されました。
2006年、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、金融、通信、ハイテク企業等の戦略プロジェクトに従事され、2009年、電気自動車インフラ会社であるベタープレイス・ジャパン株式会社においてシニア・バイスプレジデントとして環境省および経済産業省との実証実験プロジェクトを主導されました。
2011年10月から株式会社コンカー 代表取締役社長に就任、現在に至ります。
著書に『新・顧客創造』（ダイヤモンド社 2004年）、『最高の働きがいの創り方』（技術評論社 ‘18年）があります。
本書は昇進しても、転職しても、業界が変わっても活かせる一生モノの「フィードバックスキル」を紹介。
セルフチェック・エクササイズがついており、スムーズに3時間で習得できる構成です。■こんな悩みをお持ちの方ににおすすめ
・職場に活気がなく、社員同士の協力・コミュニケーション不足を感じる
・自分の意見を伝えるスキルに自信がなく、なかなか意見が言えない
・指導や指摘を聞くことが苦手で、自分の弱点からつい目をそらしてしまう■本書で身に付けられるスキル
スキル1: 同僚・後輩を勇気づけて相互に成長できる「ポジティブフィードバック」
スキル2: 手強い上司や同僚の問題行動変える「ギャップフィードバック」
スキル3: 上司からの耳の痛い指摘を前向きに受け止める「コーチャビリティ」
3つのフィードバックスキルで、ひと味違う人材に！
■目次
はじめに
プロローグ マッキンゼーでの学び、コンカーでの実践
第1章 フィードバックとは何か
第２章 ポジティブフィードバックをマスターする
第3章 ギャップフィードバックをマスターする
第4章 コーチャビリティを身につける
コラム１ 社内座談会 グレートフィードバッカーたちの“極意”
第5章 経営戦略としてのフィードバック
コラム２ 特別対談 TBSラジオ代表取締役社長・三村孝成氏×三村真宗
コラム３ 特別対談 富士通株式会社 執行役員CHRO（最高人事責任者）・平松浩樹氏×三村真宗
エピローグ フィードバックなくして成長なし
ありがとうございました！
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