グローバルを目指すロイヒつぼ膏!痒さを抑えるコツは?

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ロイヒつぼ膏とは?

肩や腰にちょこんと貼る、あの丸くて赤茶色いプラスター。ニチバンが手がける「ロイヒつぼ膏」は、1989年の発売から30年以上愛され続けているロングセラー商品です。実はロイヒというブランド自体の歴史はさらに古く、原点となる「ロイヒ膏」は1932年に登場しています。90年以上にわたって肩こり・腰痛に悩む人たちの定番アイテムであり続けているわけです。

有効成分はトウガラシ成分に似たノニル酸ワニリルアミド。この温感刺激で患部の血行を促し、サリチル酸メチルやl-メントールの鎮痛消炎作用と組み合わせることで、肩こりや腰の痛み、打撲、捻挫、筋肉疲労といった幅広い症状をやわらげてくれます。

サイズは500円玉よりひと回り大きい直径2.8cm。一般的な湿布のように大判ではないため、「一人だと貼りづらい」「貼る前にしわくちゃになる」といった湿布特有のストレスがなく、狙った部位にピンポイントで貼れるのが最大の魅力です。粘着力も強く、激しく動いたり汗をかいたりしても剥がれにくいので、貼っていることを忘れるほどの使い心地だと評判です。素材には水に強いレーヨン布を使っており、ちょっとした汚れも寄せつけません。

ちなみにニチバンは非上場企業のため、ロイヒつぼ膏単体の売上金額(円建ての具体的な数字)は公表されていません。ただ、貼付鎮痛消炎薬市場の中では価格.comの売れ筋ランキングにも常連で入るほどの主力製品であり、絆創膏「ケアリーヴ」やセロハンテープ「セロテープ」と並んで、ニチバンの屋台骨を支える商品であることは間違いなさそうです。

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海外旅行客にも人気

このロイヒつぼ膏、実は日本人だけでなく海外からの旅行客にも根強い人気があります。特に2014年頃から韓国人観光客の間で話題になり、日本旅行の「定番お土産」としてドラッグストアの棚から次々と買われていく光景も珍しくなくなりました。

さらに近年目立つのが、中国人観光客の「爆買い」対象としての人気です。イオンやドラッグストアでロイヒつぼ膏をカゴいっぱいに買い込む中国人観光客を見かけた、という話も珍しくありません。背景にはいくつかの理由があります。

  • 貼るとじんわり温かくなる「効いている実感」がSNSの口コミで広まりやすいこと
  • 中国では個人輸入代行(代購/ダイゴウ)が盛んで、日本でまとめ買いして中国国内のECサイトで転売する人が一定数いること
  • 軽くてかさばらず、スーツケースに大量に入れられて配りやすいこと
  • 「日本製の薬」というブランドへの信頼感が強いこと

ただし中国本土ではまだニチバンの公式な販売網は展開されておらず、こうした大量購入は個人の買い占め・代購ルートによるものが中心と考えられます。丸くてかわいい形状と実感の強さが、韓国から中国へ、アジア圏全体で口コミを通じて広まってきたという流れです。

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グローバルを目指すニチバン

こうした人気を受けて、ニチバンはロイヒシリーズの本格的な海外展開に乗り出しています。2025年6月18日には、韓国の製薬会社イルドン製薬(Ildong Pharmaceutical)を販売パートナーに迎え、「ロイヒつぼ膏™コインプラスター」(韓国名:로이히츠보코™ 코인플라스타、英名:ROIHI-TSUBOKO™ COIN PLASTER)を韓国で正式発売しました。ニチバンが製造元、イルドン製薬が販売元という体制です。

背景にあるのは、ニチバングループが掲げる「NICHIBAN GROUP 2030 VISION」。2030年度にグローバル比率30%を達成することを目標に、中期経営計画「CREATION 2026」を進めています。今回の韓国展開は、その第一弾という位置づけです。

現状の公式な海外販売網はまだ日本+韓国が中心で、それ以外の国では訪日客のお土産購入や、楽天市場など海外発送に対応した通販サイト経由での流通が主な段階です。「訪日客が偶然見つけて持ち帰るお土産」から「現地の薬局で正規に買える定番薬」へとステップアップさせようという狙いが見えます。今後、中国や東南アジア、さらには欧米圏へと展開が広がっていく可能性も十分考えられます。

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ロイヒつぼ膏が痒いのはグローバル展開の障壁になるか?

一方で気になるのが、一部のユーザーから聞こえてくる「貼った部分が痒くなる」という声です。長時間の着用や汗によるムレ、肌質との相性によっては、かゆみやかぶれを感じる人がいるのも事実。実際、公式の使用上の注意でも、目の周囲や粘膜、湿疹・かぶれ・傷口には使用しないよう明記されています。

海外展開を考えるうえで、これは決して無視できないポイントです。国によって気候(高温多湿な地域など)や肌質、貼り薬に対する慣れも異なるため、「日本人には平気でも、現地のユーザーには合わない」というケースが起こり得ます。特に東南アジアのような高温多湿な地域では、汗によるムレが日本以上に起きやすく、かゆみのトラブルが増える可能性も考えられます。かゆみのクレームが増えれば、口コミの評判にも直結し、せっかくのブランドイメージを損ないかねません。

とはいえ、これは致命的な障壁というより「対策すれば乗り越えられるハードル」と見るのが妥当でしょう。ニチバン自身も冷感タイプの「ロイヒつぼ膏クール」など、ムレによるかゆみが起きにくいラインナップをすでに用意しており、この課題を意識している様子がうかがえます。

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痒さを抑えるコツは?

かゆみが出やすい人ほど、次のポイントを押さえるだけでだいぶ変わります。

貼り方・使い方の工夫

1. 長時間貼りっぱなしにしない:目安は数時間〜半日程度。就寝時にそのまま朝まで貼り続けるとかゆみが出やすいです。

2. 同じ場所に連続して貼らない:毎回少しずつ位置をずらしましょう。同じ部位への繰り返しは肌への刺激が蓄積しやすくなります。

3. 入浴前後は避ける:入浴の30分〜1時間前には必ず剥がしましょう。血行が良くなっている状態や汗をかいた肌に貼ると刺激が強く出やすいです。

4. 蒸れを防ぐ:汗をかきやすい季節や運動後は特にかゆみが出やすいので、貼る前に汗を拭き取り、通気性の良い服を着ましょう。

5. 発熱するものと併用しない:コタツ、ホットカーペット、カイロ、電気毛布などと一緒に使うと刺激が強くなりすぎることがあります。

製品選びの工夫

6. クールタイプを選ぶ:温感刺激が苦手な人や汗をかきやすい人は「ロイヒつぼ膏™クール」など冷感タイプの方が刺激が少なく、ムレによるかゆみも起きにくいです。

7. 初めて使う場合はパッチテスト:目立たない場所に短時間貼ってみて、肌に合うか確認してから本格的に使いましょう。

かゆくなってしまったら

我慢して貼り続けず、かゆみを感じたらすぐ剥がしましょう。剥がした後は肌をこすらず、必要であれば冷やしてください。赤みやかぶれがひどい場合は使用を中止し、症状が続くようなら皮膚科に相談しましょう。

もともと温感刺激で血行を促進する仕組みの製品なので、多少のピリピリ感は「効いている証拠」として想定されていますが、かゆみが強く出る場合は肌質に合っていないサインでもあります。無理せずクールタイプへの切り替えや使用中止も選択肢に入れておきましょう。

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まとめ

ロイヒつぼ膏は、韓国人観光客のお土産需要をきっかけに人気に火がつき、いまや中国人観光客の「爆買い」対象にもなるほど、アジア圏で広く愛される日本の貼り薬になりました。ニチバンも2025年の韓国正規発売を皮切りに、グローバル比率30%を掲げた本格展開を進めています。かゆみという小さな課題はあるものの、正しい使い方と製品ラインナップの使い分けでカバーできる範囲。むしろ、この丸くて温かい日本の知恵が、世界中の肩こり・腰痛持ちを助ける日もそう遠くないかもしれません。

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