とうとう!?インドの人口が中国を抜きそう!
中国とインドの人口が、とてつもなく多いというのは、皆さん、ご存知ではないでしょうか?
そして、中国の人口が、世界一というのも知られています。
インドの人口は、世界第二位です。
2000年当時の中国の人口は、12億7000万人です。
一方、2000年時点でのインドの人口は、10億500万人でした。
この差が縮まって来ているのです。
インドが中国の人口を抜く日
2019年時点での中国の人口は、ほぼ14億人であるのに対し、インドは、13億8000万人となっています。
19年間で2億以上あった差が、2000万人まで縮まってきています。
人口推移の短期予測は、信頼性が高いようで、それによると、2025年には、インドの人口は、中国を抜くそうです。
早ければ、2023年にもインドの人口が中国を抜く可能性があるようです。
インドと中国の共通点
そんなインドと中国ですが、いろいろと共通点があるようです。
まず、後継者として男児を大事にするため、中絶などの出生の操作によって、男女比が自然からずれてしまっています。
一般的には、女児と男児の比率は、1 対 1.06 となります。
しかし、インドの場合は、 1 対 1.12 、中国の場合は、 1 対 1.15 となっています。
中国では、結婚できない男性の嫁のために、近隣の国から女性を誘拐するというニュースもありました。
そして、両国とも腐敗がはびこっていて、国際NGOトランスペアレンシー・インターナショナルが公表している腐敗認識指数では、インドと中国が180カ国中、両国ともに80位となっています。
ジニ係数とは、社会における所得の不平等さを測る指標です。
このジニ係数は、両国でも高く、インドが0.48、中国が0.51となっています。
日本のジニ係数は、0.34となっていて、他にもアメリカ合衆国 0.39、イギリス 0.36、スペイン 0.33、カナダ 0.31、ドイツ 0.29、スウェーデン 0.28 という結果です。
インド、中国では、国内での所得の差が大きいのですね!
インドと中国の相違点
それでは、インドと中国で違っている点は、なんでしょうか?
まず、中国のGDPが、インドよりもよっぽど高く、中国の生活が裕福です。
裕福の指数であるIMFという組織が出している名目GDPによれば、中国は14.1兆ドルで、インドは2.9兆ドルと5倍に迫っています。
ちなみに、日本のGDPは、5.2兆ドルです。
また、政治の面でも違いがあります。
中国では、一党独裁体制で、7人の党最高指導部が権力を手中におさめています。
インドは、民衆主義で、中国よりも自由度が高いとされています。
国際NGOフリーダム・ハウスの評価では、インドの自由度は、75ポイントで、中国の自由度は、11ポイントしかありません。
ちなみに、日本も75ポイントです。
似てるようで、似ていないインドと中国ですが、インドの人口が世界一となり、どのような変化が生まれるのでしょうか?
インドは、一人あたりのGDPが、低いので出生率を抑えることで、より豊かになることができます。
逆に、出生率の高さが弊害になってるとも言うことができます。
また、主食の食料自給率を維持する必要もあります。
14億人という人口は多く、輸入に頼るにはリスクがあります。
そして、宗教上の対立が、激化しているので、それを解決する必要があります。
インドは、人口が世界一になるに向けて、課題も色々ありそうですね。
他にも、グローバル時代における力関係や身体にも地球にもやさしい「食べ方」など、7章にわたる「Numbers don’t lie」一読されてはいかがでしょうか?
本書は、多方面のデータを解説した本である。
新型コロナウイルスについて、「数字」やら「エビデンス」やらが毎日飛び交い、
かたや、教育界が「データサイエンス」なる方角に舵(かじ)を切りつつある日本において、
本書ほど読むべき本は他にないだろう。
小島 寛之(帝京大学教授)
ありがとうございました!
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