「まだ10月なのに、もうインフルエンザの注意報が出ている」と感じた方も多いのではないでしょうか。実際、2026/27シーズンのインフルエンザは、全国的に例年よりかなり早いペースで流行が始まっています。今回は、各地の最新の流行状況と、今日から実践できる対策をまとめました。
東京は9月中旬、愛知・栃木も相次いで「注意報」に
東京都は2026年9月17日、都内の流行状況が注意報レベルに達したと発表しました。第37週(9月7日〜13日)の定点医療機関あたりの患者報告数は9.53人で、31ある保健所のうち14か所が注意報レベルを超え、対象人口は都全体の47.87%に達しています。
愛知県も9月28日に県内全域で注意報を発令しました。第38週(9月14日〜20日)の報告数は15.12人で、基準値の10人を上回っています。愛知県の資料によると、前シーズン(2025/26年)は流行入りが第41週(10月上旬)、注意報発令が11月6日だったのに対し、今シーズンは流行入りが第35週(8月下旬)、注意報発令が9月28日と、1か月以上前倒しになっています。
栃木県でも10月8日、第40週(9月28日〜10月4日)の報告数が10.07人となり、今シーズン初めて県全域で基準値(10.00人)を超えたことが発表されました。
学校では学級閉鎖・学年閉鎖も相次ぐ
東京都の発表では、8月31日〜9月13日の2週間で、学校や福祉施設などから225件のインフルエンザ様疾患の集団発生報告があり、このうち107件で学級閉鎖や授業の一部停止などの措置が取られました。年代別では小学校が88件と最も多く、長期休み明けの子どもたちの間で広がりやすい状況がうかがえます。
今シーズン流行している型は?
東京都の集団発生事例で検出されたウイルスのうち、2009年に新型として流行したA香港型(AH1pdm09)が85.7%を占めています。型が分かっても症状や基本の対策が変わるわけではありませんが、「特定の型が優勢」という情報は、ワクチンの効果を考えるうえでのひとつの参考になります。
今日からできる5つの対策
- 手洗い・消毒を徹底する:外出後や食事前は、流水と石けんでしっかり手を洗うか、アルコール消毒を行いましょう。
- 室内の湿度を50〜60%に保つ:加湿器などを使い、ウイルスが苦手とする湿度を維持しましょう。
- ワクチン接種を検討する:効果が出るまで時間がかかるため、接種を希望する人は早めにかかりつけ医へ相談しましょう。
- 十分な休養とバランスの良い食事を:睡眠不足や偏った食事で免疫力を落とさないようにしましょう。
- 人混みでは不織布マスクを:高齢者や基礎疾患のある方、妊娠中の方は人混みを避け、外出時はマスクを着用しましょう。
もしかかってしまったら
発熱などの症状が出たら、無理をせず早めに医療機関を受診し、自宅で十分な休養と水分補給を心がけましょう。咳が出るときはマスクやティッシュで口と鼻を覆う「咳エチケット」も忘れずに。子どもがインフルエンザと診断された場合は、治療を始めてから少なくとも2日間は一人にせず、異常な行動がないか見守ることが各自治体から呼びかけられています。
まとめ
2026/27シーズンのインフルエンザは、東京・愛知・栃木など各地で例年より1か月前後早いペースで注意報が発令されており、すでに学校での学級閉鎖も起きています。「まだ10月だから大丈夫」と油断せず、手洗い・加湿・十分な休養といった基本の対策を今日から始めて、これからの流行ピークに備えましょう。


コメント